ウィングチップは当初、デザインとしてではなく、補強する目的で開発されたようです。
現在ではお洒落として用いられるようになったウィングチップですが、ウィングチップの革靴はストレートチップなどに比べるとかなりカジュアルな顔つきになります。
結婚式や葬儀などには用いないほうがいいですね。
カジュアルというよりごっついという表現のほうが正確です。
本格派革靴メーカーのウィングチップは羽用に分厚い革を用いることが多いです。
(写真のウィングチップは薄っぺらくてちょっと迫力に欠けますね・・・)
そのためウィングチップの分厚みを増して重厚感あふれる革靴になります。
リーガルのウィングチップとかすごくごっつくてかっこいいですよ。
Regalのコードバンのウィングチップ
色は黒か明るめの茶色がいいです。
ウィングチップは飾らないかっこよさが売りな革靴です。
なので色自体で勝負するのではなく、オーソドックスな黒や革本来の風合いを出す茶色のほうがかえって様になると思います。
カラム:ウィングチップはごっつい派?スマート派?
カジュアルな色合いが強いウィングチップ。
しかし、カジュアルと言っても千差万別。
自分のカラーにあったウィングチップを選んで欲しいもの。
革靴のデザインはわずかな違いが履いたときの大きな差になる。
個人的にはウィングチップならトウの部分がぽこっと膨れてて、ごっつい感じのウィングチップが好き。
チャーチのシャノンとかトリッカーズのM2508(右写真)とか。
これならジーンズにも合わせられるし私服に革靴を取り入れやすくなる。
この系統の場合ウィングチップのチップの厚さも重要。
チップがうすべったいと革靴が安っぽく見えてしまいます。
なるべきごっつく見えるように!
一方、トウの先端をシャープにしてチップの厚さも極力薄くすることでスマートなウィングチップにすることも可能。
フランスのBerlutiの革靴(右写真)などのような演出も可能。
この手のウィングならばパーフォレーションがないモデルもある。
スマートなウィングチップが欲しい人はこの手の革靴を探すのも手です。
ウィングチップはごっつくてもOKな革靴なんですからその専売特許を存分に表現してほしいですね。